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はじめに

昨日、
自宅の無線ルーターを
買い直したことについての
記事を投稿しました。



その中で、
現時点で敢えて
ハイスペックではない
無線ルーターを選択した
ことについて述べました。

この理由を
解説することを
告知したところ、
反応された方がいました。


投稿時間が遅かったことと、
ニッチなカテゴリーなので
反応数自体が少なかったのですが、
無線ルーターを買い換える際に
自信をもって
  • 自分の環境に適切か
    瞬時に判断
  • コスパがいいのか
    否かの判断
ができると言えない方が大半でしょう。

今は必要ない
情報かも知れません。

しかし、近い将来
この記事を見てくださった方の
無線ルーターを買い直す際の
力に少しでもなれたらと思い、
この記事を書く決心をした次第です。

今回は、私が現時点で
ハイスペックな無線ルーターを
選ばない理由を
簡単にご紹介したいと思います。

ハイスペックを選ばない理由

理由がこちら。

受信機に該当する
Wi-Fiを使用するデバイスが
ハイスペックなルーターに
搭載されている機能に対応していないから

具体的に挙げていくと、
最近のハイスペックな無線ルーターは
  • MU-MIMO
  • 3×3/4×4ストリーム
  • Wi-Fi 6
といった機能に関する文言が
パッケージや商品説明文に
書かれていることが多い
傾向にあります。

これらの機能を
例として私の環境に
必要か否かを分析してみます。

①MU-MIMO

「MU-MIMOって何?」
って方は下記のページを
一読していただければと思います。



簡単にまとまると、
複数の端末で
同時にWi-Fi接続しても
速度の低下を最小限に
抑えることができる機能
という解釈で問題ないです。

これだけ聞くと、
「こんなにすごい機能なら
 絶対合ったほうがいいじゃん!」
って思う方が大半でしょうが、
実はこのMU-MIMOには
大きな欠点があります。

それは、
  • 無線ルーター
  • Wi-Fiを受信するデバイス
双方がMU-MIMOに
対応している必要がある
ということです。

現状だと歴代のものを含め、
すべてのiPhoneは
このMU-MIMOに対応していません。

この時点でiPhoneユーザーには
必要のない機能だということが
おわかりいただけるでしょう。

ちなみに、
私の購入した無線ルーターには
この機能が搭載されています。



がしかし、
  • 恩恵を受けられるデバイスを
    所持していない
  • そもそもこの機能が
    あるかどうかで
    無線ルーターの選択をしていない
のでMU-MIMOに対応している
ことは一旦記憶から
抹消します(笑)

[Collum]
Androidスマホにおいては
MU-MIMO対応している
機種が一部あります。

 

主にSHARP製のスマホは
対応している可能性が高いです。

逆にSHARP以外の
メーカーのスマホは
MU-MIMOに対応して
いないことがあります。

自分の持っている
Androidスマホが対応しているか
気になる人は調べてみてください。

②3×3/4×4ストリーム

次にストリームについて。

このストリームという言葉、
わかりやすく言うと
アンテナの数を意味しています。

IMG_5618

メーカーによって
若干表記の仕方が異なりますが、
NEC製だと上記の写真の部分に
書かれていることが多いです。

この写真の場合だと
  • ストリーム数(アンテナの数)が2つ
ということを表しています。

そして、
このアンテナの数によって
速度の最大値が変わってきます。



無線ルーターを発売している
BUFFALOのサイトにて
このストリーム数における
最大速度を紹介してくれています。

上記サイトによると
1ストリーム→最大433Mbps(390Mbps)
2ストリーム→最大866Mbps(780Mbps)
3ストリーム→最大1300Mbps(1170Mbps)
と解説されています。

IMG_5617

ここまで説明すると
以下のような質問が増えてきます。


「なら、ストリーム数が多いものを
 選べばいいんじゃね?」


この質問への私の回答は

「半分正解で半分不正解」

です。

というのも、
前項で紹介した
MU-MIMOと同じ考え方で
  • 無線ルーター
  • Wi-Fiを受信するデバイス
双方が同じストリーム数以上に
対応している必要がある
という条件があるのです。

一例として、
私のiPhoneXSは
2×2ストリームまでしか
対応していません。



つまり、2ストリーム以上の
無線ルーターを買っても
最大速度は変わらないわけです。

今の市場では
  • 最低で2ストリーム
  • 最高で4ストリーム
というのが当たり前に
なっています。

がしかし、
上記で述べた理由から
私が敢えてハイスペックなものを
選ばなかったのかが
お分かりいただけたかと思います。

③Wi-Fi 6

最後にWi-Fi 6について。

このWi-Fi 6とは、
去年の10月に発表された
次世代のWi-Fi規格
のことを指します。



現代で我々が使用している
Wi-Fiは「Wi-Fi 5」に該当している
場合がほとんどで、
基本的に最大速度が1~2Gbpsと
されています。

これがWi-Fi 6になると
この最大速度が
9~10Gbpsと一気に向上します。

そしてこのWi-Fi 6対応の
無線ルーターが
去年の後半から
少しずつ市場に
出回ってきています。



この現象自体は喜ばしいこと
なのですが、
2つ残念なことがあります。

1つ目は、
前項と同じく、
  • 無線ルーター
  • Wi-Fiを受信するデバイス
双方がWi-Fi 6に
対応している必要がある

ということ。

もう1つが
Wi-Fi 6の最大速度を
実現できるブロードバンドが
圧倒的に少ない
ということです。

日本国内にある
ブロードバンド各社の
最大速度は以下の通り。
  • auひかり→最大10Gbps
    ※関東のみ
  • eo光→最大10Gbps
    ※関西のみ
  • nuro光→最大2Gbps
  • フレッツ光→最大1Gbps
    ※コラボ光含め

そして前述した
  • Wi-Fi5→最大1~2Gbps
  • Wi-Fi6→最大9~10Gbps
という値と照らし合わせると、
このWi-Fi6の恩恵を受けられる人が
かなり限定的なことが
お分かりいただけるかと思います。

ちなみに私が住んでいる
福岡にあるブロードバンドは全て
  • Wi-Fi5→最大1~2Gbps
までにしか対応しておらず、
直近で関東や関西に
引っ越す予定がないため、
Wi-Fi 6の機能は不要だと
いう判断ができた訳です。


[Collum]
ちなみに昨年の10月に
  • nuro光の2Gbpsプランにて
    Wi-Fi 6対応のルーターを使って
    スピードテストをしてみた
という内容の
ネット記事がありました。



この記事を見るとたしかに
速度がかなり向上しており
この点は魅力的だと言えます。

しかし、
2Gbpsのプランだということで
私の環境である
  • BBIQの1Gbpsプラン
だと参考にならないこと。

そして、
  • Wi-Fi 6に対応している
    iPhone11シリーズを
    持っていない上
    購入する予定が一切ない
ということ。

そして
  • 下の項で紹介している
    内容を考慮する
これら全てを踏まえると、
現時点で高いお金を出して
ハイスペックな無線ルーターを
買う必要とは言えません。



2020年が鍵を握る?

前項で紹介した
買わない理由だけが
今回の選択に至った
経緯ではありません。

一番の理由として
今年、2020年が
通信業界において
大変革の年と言われており、
この変化に瞬時に
対応したいから
というのが挙げられます。

私は昨年のブログにて、
携帯キャリアに大きな変革が
あることについて
紹介したことがあります。



この中で紹介した5Gが普及すれば、
スマートフォンで
最大10Gbpsという爆速通信が
実現できることとなります。
※対象端末を対象エリア内で使用することが最低条件となります。

で、ここで勘が鋭い人は
こう思うはずです。

スマホの通信が最大10Gbpsになる
ブロードバンド(固定回線)の速度は
一部地域以外は1Gbps
スマホの通信速度が
ブロードバンドを超える

ありえない

と。

そう、私もこれには同意見。
現時点において、

  • Wi-Fi 6対応の無線ルーターの存在
  • 最大10Gbps対応の
    ブロードバンドの存在
    ※一部地域のみ
  • 5G登場によりスマホの速度が
    現状のWi-Fi5を超えることが
    予測できること

これらの要素を踏まえると、
近い将来に全国的に
ブロードバンドの速度が
上がることが想定できます。

[Collum]
実際に私が契約している
電力系ブロードバンドBBIQでは、
昨年の夏から
10Gbpsのトライアルを
実施している模様。



明言はされていませんが、
確実にWi-Fi 6を見据えた
アクションだと言えます。

5GやWi-Fi 6が
普及するまでの間、
故障によって
無線ルーターを買い直さないと
いけない方がもしいれば
この記事を参考に
選択していただければ幸いです。

※この記事は
 筆者の憶測を含んでおり、
 真偽を確定するものではありません。


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